呉智英「現代人の論語」

二日かけて読了。
これを書き上げたら、著者はもう死んでしまうのではないか。不謹慎ながらそう思う一冊。「インテリ大戦争」「封建主義、その論理と情熱」以来の読者だが、そこかしこに論語の引用をする割には、まとまった解説を出していなかったので、是非とも書いてもらいたいと思っていた。2chのスレッドには「瞬間でいいからベストセラーリストに押し上げたい」などの煽り(?)が投稿されていたが、その通りだと思う。これを書かないで、この人に死んでもらっては困る。教育関連の専門雑誌での連載をまとめたものだが、連載があることすら知らなかった。リアルタイムで読みたかった気もする。
その昔、金谷治論語」を買って読んだが、公治長までいくことなく挫折した。呉の本を読んだあと、また挑戦してみようと思う。
しかし、冉有(字は違うかも)のような人間にはなりたくないな。