2006-01-01から1年間の記事一覧

サイトを「買わなくてはいけない?」

木曜日。コナンは番組冒頭、神妙な面持ちで視聴者に語りかける。「これから私が言うことは、コントのために作った話ではありません。100%、まったくの真実の話なんです。信じてください、100%真実です!さて、僕は月曜日に、マナティーに関するコン…

コナン・オブライエンショーに見るアメリカの病理

たまにはアメリカ滞在ネタなど。こちらのコメディを見ていて、あまり心のそこから笑えたことがない。文化の違いは笑いのセンスにもあらわれる。そんななかでも、NBCで放映されている「コナン・オブライエン」(Late Night with Conan O'Brien)は、わりと日…

部下となる人間の「取替え可能性」

このITPro 記事に対する違和感には、もうひとつ別のアングルがある。もし仮にあなたが、半年かかったプロジェクトの完成を祝う会の席上で、上司に「でもこれ、別の人でもできたんだよな」と言われたらどうだろうか。不愉快になることは確実である。人は誰で…

ある競争に別のルールを持ち込んでいる「ズル」感

技術者は、自分の技術的な能力が評価されることを好む。蓄えた知識や、経験から得られた判断力を、他人のために供用することで尊敬を集める存在である。より多く、より的確に他人の(技術的な)問題を解決した奴が、より大きな尊敬を得ることができる。すく…

ヒューマンマネージメントへの「違和感」について

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20061206/256081/すでに「これはひどい」タグがついていたりするが、ちょっと待って欲しい。この記事(そして同じ筆者による別の「ヒューマン・マネージメント」系の記事)にこれだけ否定的な反応がついたこと…

モヒカン族とアスペルガー

http://d.hatena.ne.jp/j0hn/20061023/1161562017ここで、モヒカン族とか void とかいわれている現象をよむにつけ、これってアスペルガー症候群に似ているなという印象を持った。アスペルガー症候群については↓を参照: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82…

内容は面白かったんだけどね

宮台真司の愛国心対談。 http://www.hideshima.co.jp/newpage32.html ところが、日本の社会科教育では、法律で一番えらいのは憲法だというふうに教えられているので、まるで国民が憲法に違反できるかのようなウソを教え、したがって、憲法が国民に何か義務を…

「リベラリズムとは何か」とは何か

盛山和夫「リベラリズムとは何か」を読了。リベラリズムとは何か―ロールズと正義の論理作者: 盛山和夫出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2006/06/01メディア: 単行本 クリック: 44回この商品を含むブログ (49件) を見る格差原理の「正しい」解釈や、内省的均…

双風舎「バックラッシュ!」:鈴木謙介の文章にイライラさせられた件について

この本で一番の収穫は、山口智美の論文だ。「ジェンダーフリー」の由来に(いい意味で)しつこくこだわり、果てはアメリカで引用元とされるフェミニストへの突撃インタビューまで敢行してしまうあたり、学問の鬼、学者の鑑である。まことにあっぱれというほ…

小谷野敦とフェミニスト文学者とのやり取り。 http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060613学術書に載った書評も、もととなった「聖母のいない国」も読んでいないので、まあ、いつもの小谷野節が炸裂していることだよ、と楽しむだけなのだが、ひとつ気になっ…

小谷野敦と「お出会い本舗」

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060528 http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060602こうあらねばならない、という自分の「正義」や「スジ」を、会員を獲得するという「商売」に優先させている節がみえるこの出会い系サイト、怖いというより、単純にこ…

「つくる会」分裂騒動

西尾幹二の顛末記がめっぽう面白い。しょせん他人のケンカでしかない今回の騒動、事実関係の正確さについては判断できないが、読ませる筆力と無駄にデカい排気量((c)大月隆寛)で、敵役となった学者や運動家の追随をまったくゆるさない。宮台真司が「論壇オ…

ラーメン嫌韓流

たいした愛国者でも、いまハヤリの「ネット右翼」でもない私が、お隣の国・韓国について「ハァ〜」っとため息をついてしまう瞬間というものがある。竹島がどうしたとか、そういうことじゃない。ふと立ち寄った、ラーメン屋での話だ。客として食堂にはいった…

マックスウェーバー

当方とおなじ社会人で、最近になってマックスウェーバー「プロテスタンティズムと資本主義の精神」(いわゆる『プロ倫』)を読んだというひとに二人も出会った。どちらも30代後半で、あまり思想や哲学、社会学にのめりこんでいたとはいえないタイプである…

なべやかん、藪本ブログ騒動に一言

「彼女のいいたいことはわかる」 -- なべやかん、バッシングされた藪本アナに『擁護』の構え。「男の子がパンツ見たがるなんて、あたりまえじゃないですか(笑)。証拠がほしければ、ボクを見てよ! 見ているだけじゃ飽き足らなくて、頭から被っているくらい…

仲正昌樹

『「分かりやすさ」の罠―アイロニカルな批評宣言』読了。最後の章を読んで、「匿名のアイロニストは成立するか?」という疑問を抱いた。仲正が、北田が論難するようなシニシズムに陥らないですむ理由には、彼が自分の名前で発言しているからという点も大きい…

山形浩生のやおい本

http://d.hatena.ne.jp/spam/20060305/1141560691これって、例のテクハラ裁判以来、山形とは因縁が浅からぬ文芸フェミニスト陣営がおこなったひそかな「意趣返し」というアングルは無いのか?

SPAM

メールボックスに届いていた有象無象の SPAM メールの題名をなんとなく眺めていたら、「完全無料! 逆縁希望の女性多数登録!!」と書いてあった。これは「逆縁」ではなく「逆援」だろう。自分より子供に先に死なれること(逆縁)を希望する女性がおおぜいい…

アンナ・スヴィダースキー

YouTubeで追悼ビデオを見たときには、なんのことだかわからなかったが、町山智浩の解説を読んでやっと意味がわかった。 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060501この事例で興味深いのは、むしろ経済学的な視点であろう。誰かに同情をする、その死を悼むに…

SIREN と日本人

GW中にハマったのが、PS2用ゲーム「SIREN」である。バイオハザード型のホラーゲームだが、舞台は純日本風で、さらにいろいろとひねりが加えられている。その中でも特筆すべきなのは「視界ジャック」だろう。これは文字通り、三次元マップ上にいる敵(SIRENで…

藤原正彦と小泉今日子

論理より「情緒」とのことだが、ジョウチョといわれると、私の場合なぜか小泉今日子がやっている清涼飲料のCMを思い出してしまう。 http://www.suntory.co.jp/softdrink/dakara/ (CMギャラリーから「ブルース編」を再生)情情ビ、緒バァー。失礼しました。

BONNIE PINK と烏賀陽弘道

まあ、多少なり英語の感覚がある人が聞いたときに、BONNIE PINK の歌詞というか歌そのものが「何だこれは」というキョーレツな違和感を抱く頭痛モノである、ということは事実である。トラバ先の人のように信者がいきりたって「勝利宣言」したところで、烏賀…

ウィングマン

桂正和の画集を、どこかの書店で見かけたが、 完全版 9 (ヤングジャンプコミックス)" title="I"s 完全版 9 (ヤングジャンプコミックス)">I"s 完全版 9 (ヤングジャンプコミックス)作者: 桂正和出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/04/19メディア: コミック…

兵頭二十八

『軍学考』をそろそろ読了。 冒頭に由比正雪の話がでてきて、軍学者の開祖みたいな扱いをされている。しかし「正雪」と言えば私の場合、山口貴由「蛮勇引力」のキャラクターとしてしか知らなかったので(汗)、どうしてもマンガのイメージを重ね合わせてしま…

東浩紀『渦状言論』ブログ停止

この院生みたいなワケワカラズにつき合わされたら、そりゃ疲れるだろうな。なんか知らないけど同情します。ブログを探そうと適当に検索してみたが、鹵獲できず。

女性ラップグループ

仕事中は SOULHEAD を聴いている。 昔、BENNIE Kを聴いたときには、ラップの英語がジャパニーズ(笑)過ぎてまともに聴いていられなかった。なのに、ほとんど同じヴォーカル構成の SOULHEAD が、抵抗なく聴けてしまうのは何故だろうか。基準がよくわからない…

神話論理

翻訳が出たこの本のことについてはまったく知らないのだが、池田信夫と山形浩生が申し合わせたように(?)対照的な紹介をしているので笑える。http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/07171ce3112f624e27ebe46b3afd97fe http://cruel.org/other/rumors.html#it…

アジア主義とか天皇とかの次はUFOかよ、と思ったら(笑)、そういう話ではないようで、一安心。宮台真司の最新論考。 http://www.miyadai.com/index.php?itemid=326しかし、integration(統合)をinteglationと書いたり、accustomed(慣れ親しんだ)をaccostom…

さおだけ屋

山形浩生のウェブサイトに、変なお詫び文が載っている。 http://cruel.org/jindex.html「さおだけ屋はなぜ潰れないか」(以下「さおだけ屋」)、という本の内容について、山形の書評に事実誤認があったので謝るという内容だが、具体的にどこが問題になったの…

レッテル貼り

小谷野敦が内藤朝雄を批判している。当否はともかく、その中で気になったのが、内藤が「レッテル貼り」をしているという小谷野の批判だ。十年くらい前のことで記憶があやふやだが、評論家の呉智英のインタビューを思い出した。『バカにつける薬』を上梓した…